投球障害肩

投球障害肩

投球障害肩とは、ボールを投げる、またはそれに似た動きを繰り返すことが原因で起こる、肩の痛みや機能障害の総称です。
投球するフォームの中で、下肢から体幹、肩関節、肘関節、手指への運動連鎖が破綻し、多くは肩関節の水平外転(肘を後ろに引く動作)や、過内旋が強制されることで痛みを誘発します。
また肩関節周り、股関節回りの筋の緊張筋の短縮胸郭の柔軟性の低下関節可動域の低下などが誘因となって、肩甲骨と上腕骨との軸回旋の安定性を低下させることも、投球障害肩の一因になっています。

野球だけでなく、ソフトボールやハンドボール、水泳など腕を上げて行うスポーツでは、肩に負担がかかることでこの症状を起こすことがあります。

<治療法>

まず電気療法で、痛みを引き起こす炎症を抑えます。
続いて手技療法にて、筋緊張除去関節運動の獲得をして行きます。
投球障害肩を起こすほとんどの原因が、間違ったフォームで繰り返し運動を行うことなので、フォームの改善には最も力を入れます。


投球障害肩は、症状が軽いものなら適切なコンディショニングを行うことでプレーの続行が可能ですが、悪化するとスポーツを続けるのが難しくなり日常生活に支障を来すこともあります。
症状が酷くなる前に、早く治療を開始しましょう!