足底筋膜炎

足底腱(筋)膜炎

足底腱膜は足部のアーチを形成しており、スプリングのように荷重時にショックを吸収する役割があります。
繰り返しのストレスが加わると、足底腱膜の付着部で牽引による炎症が起こってしまいます。
原因の多くは足底部のオーバーユースで、繰り返しのジャンプ、ステップ、長距離の歩行、ランニングなどで発生します。
また、偏平足・ハイアーチ(甲高)・下腿三頭筋(ふくらはぎ)の固さも、足底腱膜炎を起こす誘因となっています。

<症状>

体重がかかった際、踵の部分(上図の赤い部分)に痛みが出ます。
起床時の歩き始めの痛みをはじめとする歩行時痛が現れるのも特徴の1つです。
痛みを我慢して運動を続けていると踵の骨に棘が出来てしまい、足をつくだけで痛むようになります。

<治療>

電気療法による炎症の除去、手技療法による足底腱膜の柔軟性獲得がメインです。
更に症状に合わせて、下腿三頭筋の柔軟性獲得、足底アーチ形成のためのテーピング足底板の挿入なども行います。
足の細かい筋力も重要なため、必要な場合運動指導も行います。


立ったり歩いたりすることで足底腱膜には常に刺激があるため、1度足底腱膜炎を発症すると治るまでに多くの時間が必要になってきます。
酷くなると骨が変形し、足をつくだけでひどい痛みを感じるようになってしまいます。
そこまで悪化させないためにも、少しでも痛みを感じた時点で早く治療を開始しましょう!