捻挫

捻挫

一言に足の捻挫といっても、どの靱帯を痛めたかによって症状は様々です。
代表的なものだと、前距腓靭帯二分靱帯三角靱帯などが挙げられます。
どの靱帯を痛めたのかによって、してはいけない動き・固定方法が異なるため、最初に最も重要なのは、どの靱帯を痛めているのかを正確に把握することです。

捻挫と言うと、「捻挫なら大丈夫。」と捉える風潮があるのですが、捻挫も立派な靱帯損傷であり軽視していい症状ではありません。
処置をしなかったり遅れたりすることで、靱帯が緩い状態で治ってしまい、捻挫癖がついたり弱い痛みがずっと続くということも珍しくありません。

私は高校の時サッカーをやっており、その中で捻挫をすることもあったのですが、それを放置して練習を続けていました。 すると案の定緩い状態で靱帯が治ってしまい、頻繁に捻挫を繰り返すこととなりました。さらに靱帯での制動が利かないために足関節の骨同士がぶつかり、最終的には骨の変形まで起こしてしまいました。 本当なら大学でもサッカーを続けたかったのですが、それが原因で諦めざるを得ない状況になってしまいました。 今でも走ったり踏み込んだりすると強い痛みが出るため、あの時しっかり治していればと後悔しています。

当院では診察にて損傷した靱帯を正確に特定し、包帯やテーピング、損傷度合いによってはギプスによって固定をして回復を図っていきます。
また、ある程度回復をしてきたタイミングで、スポーツや日常生活での再受傷を防止すべく、運動機能訓練も行っていきます。

私と同じ経験をしないためにも、捻挫だからと軽視せず早急な受診をお勧めします。