シンスプリント

シンスプリント

シンスプリントとは、運動や歩行の時にすねの骨である脛骨の内側(図の赤い部分)に痛みが出たり、内側を押すと強い痛みを感じる障害です。
下腿筋群の特にヒラメ筋や、後脛骨筋長趾屈筋付着部が脛骨の表面を覆っている骨膜を牽引することで痛みを出します。
原因の多くがオーバーユース(使い過ぎ)であり、繰り返しのランニング急発進キューブレーキを行うスポーツ、ジャンプを過度に行った場合に発症しやすい障害です。
筋疲労、急激な運動量増加、過度の運動量、運動時間、運動内容、日数またはフォームの変更、硬い路面、薄く硬いシューズ(踵の摩耗)、下肢の形態異常(O脚、回内足、扁平足など)、下腿三頭筋の柔軟性低下、股・膝・足関節の柔軟性低下、足関節可動制限などが発生の誘因となります。

<治療法>

シンスプリントを引き起こす1番の原因となるのが下腿筋群の固さなので、電気療法・手技療法を使って柔軟性を獲得します。
そのうえでシンスプリントを起こしやすくしている、偏平足や運動フォームなどそれぞれが持つ原因を特定し、手技・運動指導などで改善を図っていきます。


痛みを我慢して放置してしまうと、慢性炎症となり痛みが治まるのにかなりの長期間を要します。
酷い場合はそこから疲労骨折に繋がることもあり、その場合数か月運動ができなくなってしまいます。
まだ我慢できるからと放置せず、悪化する前に早く治療を始めましょう!