半月板損傷
半月板は内側、外側の2つがあり、膝関節が捻られることにより半月板が引き伸ばされ亀裂が入り損傷されます。
スポーツなどの怪我から生じる場合と、加齢により傷つきやすくなっている半月に外力が加わって損傷する場合とがあります。
スポーツだと、急な切り返し・方向転換・踏ん張った時の回旋力などの力がかかった際によく起こります。
単独の損傷もありますが、スポーツでの場合、内側側副靭帯、前十字靭帯などの損傷を伴った不幸の3徴候(アンハッピートライアド)と呼ばれる重複損傷も多くみられます。
半月板は加齢に伴い変性するので、40歳以上ではちょっとした外傷でも半月損傷が起こりやすくなります。

<症状>
損傷が小さい場合、膝の曲げ伸ばしの際に痛みやひっかかりを感じたりします。
損傷が大きい場合には、膝に水(関節液や関節血腫)がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり、歩けなくなるほど痛くなります。
<治療法>
最も大切なのは、損傷部位にストレスがかからないような固定です。
損傷の程度や、半月板のどこが傷ついているのかによって変わりますが、ギプスや包帯などで固定を行い、患部の安静を図ります。
また電気療法で患部周辺の血流量を上げて、回復のスピードを上げていきます。
稀に急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になることがありますが、これも手術せずに治すことが可能です。
ロッキングの場合、時間が経つと治すのが難しくなるため、なるべく早くご来院ください。
痛みを我慢して生活や運動をしていると、半月板がしっかり治らず、再び損傷が起こりやすい膝になってしまいます。
1度そうなってしまうと、そこから回復させるのは非常に困難です。
そうなってしまわないように、早く治療を始めましょう!